2019年12月01日
播磨灘ショアジギイチ押しロッド(インプレ有)
ラグゼ コヨーテ S100MH
あまり人気ないんでしょうか・・・まだ釣り場で使ってる人を見かけたことありません。発売からかれこれ一年以上経ちますがインプレらしきものも見当たりません。
メーカーHP
ということで、2シーズン使ってみて一通りの魚種も掛けることが出来たのでインプレしてみたいと思います。ただ、自分のホームである兵庫県播磨灘(水深7~8mで潮流は比較的穏やか)での使用が前提となっております事、ご了承ください。
まず最初にですね・・・・
シーズン(パートタイム)ショアジギンガーにとって軽さとしなやかさは正義である
これ割と大事な要素だと思うんです。
シーバスロッドから一般的なライトショアジギロッドに持ち替えた人がます感じるのが
重っ。
硬っ。
だと思います。
張り切ってロッド買ったはいいけど釣りしてても疲れるしなんか楽しくない。
わかりますよーくわかります
でもせっかく買ったんだしがんばろう!!
頑張らないといけない釣りが楽しいはずなどありません
まして相手はいつ回遊してくるかわからない青物。残暑のクソ暑い中半分筋トレみたいなことを何時間も続けるなんてMっ気でもなければやってられないのではないでしょうか
ところがですね・・・・・・
このロッドはそれらとは一線を画する味付けになっているんです。使い勝手はシーバスロッドの延長線上。でもパワーその他はライトショアジギングでしっかり使えるように仕上がっています。
200gを切る自重と適度なロッドバランス・弾力で長時間シャクっても疲れません。
しなやかなティップは巻きの釣りでバイトを弾いている感覚はほとんどありません。
復元力に富み、良く曲がるバットは大きな魚が掛かっても不安になることはありません。
ベリーからバットにかけてのパワーの質は、いわゆる”曲がって獲る”系統で、柔でいなしつつ程良い復元力で魚の体力を削ぎ落としていくタイプ。これはトレカ1100ナノアロイの特性なのかもしれませんが・・・
これまで同カテゴリのロッド3本使ってきましたがいずれも重いor硬いor大きな魚がきたら不安のいずれかに当てはまり満足いくものに出会えてませんでした.。ところがこのロッドはそれらが(自分的には)全て解消されている上に、キャストからルアー操作・魚とのファイト全てにおいてイージーなんです。アラフィフのオッサンの感覚で楽に感じるのですから、おそらくそこは間違いないのでしょう(笑)
・・・ということで以下に詳細を
キャスト
ジグ
~30g★★★☆
30g ★★★★☆
40g ★★★★
40g~★★
プラグ
~25g★★★☆
25g ★★★★☆
30g ★★★★
40g ★★★
40g~★☆
メーカー発表のルアー負荷は30gー50g
ですがジグは40gを超えると正直しんどいです。キャストは問題ないのですがそれをキビキビしゃくれるティップ~ベリーにかけてのパワーがありません。飛距離も40gフルキャストのほうが出ると思います。播磨灘においては40gを超えるジグが必要になる状況は少ないと思われるが故の”播磨灘一押し”であります。
プラグは25g位が一番気持ちよくキャストでき、30gでも悪くはないです。40g前後になるともっさり感が出てきます。
ジグ・プラグともにキャストのスイートスポットは広くピーキーな感じは全くありません。誰にでもそれなりの飛距離が出せる仕上がりになっていると思います。
アクション
ジグ
~30g★★★★
30g ★★★★☆
40g ★★★☆
40g~★★
ジグで自分が一番多様するのはメタルマル28gなのですが、これくらいの重さ(30g前後)ならキビキビと動かせますし、なによりロッド全体のバランスと相まってシャクるのが楽ですここ重要。35gでも問題ないでしょう。ただ40g辺りからティップ~ベリーのレスポンスにダルさが感じられるようになり底潮が効いているような状況だとおそらくそのジグ本来の動きは出せていないんじゃないかと思います。※フォールメインのスロー系ジグにおいてはこの限りではありません
タックルセッティング
ライン
~10月 よつあみG-soul X8 UPGRADE 1.2号&フロロ30lb
11月~ よつあみG-soul WX8 1.5号&フロロ35lb
※11月~はアベレージサイズが上がってくるためワンランク強めのセッティングにしています
フック
ジグ:シャウト ジャコフックS
メタルマル:がまかつSP-H#6
プラグ:がまかつSP-MH#4~#2
リール
キャタリナ4000番
ドラグはメジロサイズ(65cm前後)で少し出る程度の設定です。曲がり(バット)で仕事させるようキツめのドラグ設定(リール単体で2kg~)がこのロッドの適性ではないかと感じています。それ故フック、リーダー、ラインはそれなりの強さにしておくのが良く(特にフック)、例えばセットアッパー125DRだとがまかつSP-MHの#4にフック交換するくらいが丁度良いのではないかと思います。※特に泳ぎに問題がでるとかはなくて、普通に釣れます
ファイトフィール
vs サゴシ
ファイトレベル:★☆
50を超えてくるとそこそこいい引きしますが、当海域で一番よく釣れる40前後のはゴリ巻きで水面滑りながら寄ってくる感じです
vs ハマチ
ファイトレベル:★★
ゴリ巻きで寄せて足元でバシャバシャする程度。このサイズであればそのまま抜き上げも可能。
vs メジロ
ファイトレベル:★★★
足元で走られるとジリッ程度にドラグが出ます。基本は耐える&巻ける時に巻くで魚が浮いてきます。エラを水面から出してしまえば後は楽勝。
vs シーバス
ファイトレベル:★★★☆
写真が・・・。ランカーは釣ったことないので大体70前後サイズの体感値です。基本は耐える&巻ける時に巻くです。エラ洗い対応が必要なためメジロより難易度高め。
vs 鰆
ファイトレベル:★★★☆
足元のツッコミの瞬発力は暴力的ともいえるレベルですが、鰤系に比べると心臓が小さい故持久力がありません。最後のツッコミ耐えたらそこでほぼ燃料切れ。後は勝手に浮いてくる感じです。細長く重心の偏りがないためタモ入れがムズいです。
vs 鰤
ファイトレベル:★★★★☆
このクラスになると一筋縄では行きませんが、十分に制御範囲内です。耐える時間が相応に長くなりますが、バットのいなしが魚の体力を確実に削いでいくのがわかります。魚も懸命のもがきとは裏腹にあれ?あれ?ってな感じかもしれません。
以上、播磨灘で釣れる魚種では今の所★5はなく、十分なファイト性能を備えていると思います。※状況によって(テトラ等)強引なやり取りが必要になりますので、リーダー、スナップ、フック等の強度には十分に留意してください。
リール
ダイワ3000番(シマノ5000番)~ダイワ4000番(シマノ6000番)で問題なく使えます。バランスの好みだと思いますが、自分はダイワ4000番で慣れてしまったのでそれが一番快適に感じます。
コスメ
こんな感じのつや消し気味のブランク塗装にシンプルなロゴ。遠目には黒一色な感じでリールシートはアップロックです。
耐久性
まずはこちらをご覧ください
ナノアロイの耐衝撃性
特に注目なのが比較3です。
これすごくないですか?実ロッドを使った実験ではないですが従来品より折れ難そうなのは容易に想像つきますよね。2シーズン使用した現在でもロッドのヘタリ的なものは従来品に比べあまり感じませんし、長く使えて結果的に経済的なロッドになるのではないかと思います。
価格
実売38000円前後と例によってがまかつは値引きが少ないです。このあたりはそもそも定価自体が各メーカー値引き率との兼ね合いで付けられているところがあるのでこんなもの・・・としか言いようがありません。ただ実売30000円前後でこの使用感が得られるロッドはおそらくないと思いますので、この金額を出す値打ちは十分にあると思います。
詳細は以上です。
好き嫌いが分かれるメーカーではありますが、最初の一本としての使用感も、それなりに使い込んだ後での使用感も不満を感じることがないであろう、買って損はないロッドだと思います。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
Posted by ygk at 23:39│Comments(0)
│タックル